こんなに頑張っているのに・・

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バスケを上達させるために日々努力している。それなのに「もっと頑張れよ」と厳しいことを言われてしまうと「俺はこんなに頑張っているのに・・」とか「私だって自分なりに頑張っているのに・・」と思ってしまいます。そんな状況が長く続くと「こんなに頑張っているのにできないなんて、俺はダメなやつなんだ」「いくら努力しても報われることはないんだ」→「だったらやめてしまえ」「もう諦めよう」という方向に向かってしまうことも少なくありません。

「どれだけ頑張っているか」「努力しているかどうか」ということを考えるのは決して悪いことではないし、指導ということを考えたら頑張りを評価してあげるのはとても大切なことではあるのですが、自分が上達していくということを考えると、そこに意識が向きすぎているのは実は都合が悪いことが多いのです。頑張ればうまくなれる→うまくなれないのは頑張りが足りないからという思考になってしまうからです。それはつまり「ただ頑張ればどうにかなる」という思考です。もともと高い能力を持っているならそれでもうまくいくかもしれないですが、そうではない人がほとんどのはず。頑張るだけではなくて、その先を考えなければ普通は上達はできません。

何か問題があって、その問題が解決できずにいるから、思ったようにプレーできないわけです。その問題が改善されないかぎりは、頑張ってもどうにかならないのです。だから頑張りが足りないのではなく、何か問題があって、その問題が認識できていないか、問題を改善するための行動が起こせていないのが思ったようにプレーできない原因です。そこを考えなければうまくなってはいけません。そもそも頑張るのは当たり前ですよね。それは大前提で、みんなすでにやっているはずです(頑張っています)。

「どれだけ頑張ったか」ということではなく、「どれだけできるようになったのか」というところに注目してみましょう。例えば「私は毎日300本のシュート練習をしています」という人がいたとして。その人のシュート決定率が3割くらいだったら、その人は高い評価を受けるでしょうか。おそらくあまりいい評価はされないでしょう。逆に「俺は毎日50本くらいの練習しかしてないな」という人がいて、その人のシュート決定率は6割だったら。その人は「努力が足りない」と言われるでしょうか。おそらく努力が足りないとは言われないでしょう。

毎日300本のシュート練習をしている人のほうが努力しているような感じがしますが、選手としては6割のシュート決定率という結果を残すほうが優れていると言えます。そうなると毎日300本の努力は評価されません。「あいつはたった50本の練習でそれだけの成果がでてるんだから、あいつのほうがすごいじゃないか」で終わりです。多くの場合、努力は結果を伴って初めて評価されるものなので、そうなってしまうのは当然です。

だから「どれだけ頑張っているか」ではなくて「どれだけできるようになったか」に注目し、「毎日何本シュート練習しているか」ではなくて「今日は何本シュートを決めることができたか」ということを考えながら練習していかなければいけないんです。努力への評価が無いというのは少し悲しいような気もしますが、なかなか上達できない選手が上達していくためにはこういう心構えが必要だし、こういった心構えで練習に取り組めると「こんなに頑張っているのに・・」というネガティブな思考にもなりにくくなり、上達のために大きくプラスに働きます。

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