練習は好きだけど試合は嫌い

「練習は好き。でも試合は嫌い。」

こんなふうに思っている人も少なくないと思います。試合が嫌いだなんてじゃあ何のために練習しているのかと思いますが、そう思ってしまう気持ちはわかります。私も昔はそうでしたから。

練習は好きだけど試合は嫌いと思ってしまうのは「試合でいいプレーができる自信が無い」からです。ミスしたらどうしよう。怒られたらどうしよう。そうやって「失敗」のことばかりを考えてしまう。まだ自分のプレーに自信が持てないから試合が怖くなるんですね。

そういう人は新しいことにあまり挑戦しようとしません(昔の自分を振り返りながら書いています 笑)。今安定しているからそれでいいと思っている。練習では怒られないように、失敗しないように、成功確率の高いことばかりをする。失敗する確率が高いことには手を出さない。

そういう保守的な部分は上達の妨げになることがあります。バスケットボールを上達させていくには自分が今できることを磨いていくだけではだめで、「できることを増やしていく」必要がありますから、新しいことにどんどん挑戦したくさん失敗しながら、今までの自分ができなかった技術を身につけていかなければいけません。それがバスケットボールを上達させるということです。

でも、やっぱり「今の自分ができること」はよく練習するけど、「できないこと」は練習したがらないんです。だってできることのほうがうまくできて楽しめますからね。人は思い通りにうまくいくと楽しさを感じますから、そうなってしまうのは当たり前のことというか、何も考えていなかったら自然とそうなってしまうんです。だから口を酸っぱくして「できることではなくできないことを練習しよう」と言い続けてるわけです。「できないこと」を「できるようにする」のが練習です。極端なことを言うと、もう上手にできることなんて練習しなくていい。それよりも上手にできないことを練習したほうがいいんです。

試合は普段の練習とは違ったプレッシャーがあるし、スピード感も違います。新しいことに挑戦するということをしてきていないと、そういう普段とは違う状況に適応できません。それでうまくプレーできないから、試合が嫌になってしまうんでしょうね。試合にはいつもとは違う変化があって、そこにうまく適応していく必要があります。練習にはそういった変化は少なく、比較的安定していてさらに自分も適応できていますから、思い通りにいくことが多くなります。だから試合はキライ、練習は楽しいということになってしまうというわけです。

自分から変化が求められるようになると変わると思います。例えばシュート練習なら、その場でただジャンプシュートをうつだけじゃなくて、ドリブルからのストップシュートなんかに変えることができます。他にも振り向きざまのシュートや、少し後ろにジャンプしながらのシュート、逆に前に跳びながらのシュート、ゴールの裏側からのシュートなど、変化はいくらでも与えられるわけです。その変化に適応するように(高確率で決められるように)練習していくと。そういった感じで練習できるとシュートの技術が高まっていきます。

他の技術に関しても同じように練習し、あらゆることに関してそういう練習を繰り返していけば様々な状況に対応できるという自信がついてきます。いろいろな状況やいろいろな動き方を経験してきていて、何がおきてもそれに対応できる。だからこそ自信をもってプレーできる。昔の私はこういったところが決定的に欠けていたなと思います。

練習に「変化」を与えてみましょう。いつも同じことをやっているだけでは試合で活躍出来るだけの技術は身につきません。いつもとは違う、新しいこと。そういうことにどんどん挑戦するようにしてみてください。

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